生まれてからずっとミルクや母乳で育ってきた赤ちゃんは、生後５〜６ヶ月頃を目安に離乳食をスタートする子が多いと思います。
10倍粥といったとろりとしたお粥から始め、食べられるものを増やしていくことになるのですが、初めは口を開けて食べさせてもらうだけの赤ちゃんも、成長とともに段々と自分で食べる練習を始めるのです。
赤ちゃんはそれぞれ食事・食べ物に対しての好奇心や積極性が違うように、上手に食べられる子がいたり、食べ物や食器で遊び始めてしまう子もいます。
初めて触れるスプーンを嫌がってしまったり、食器をひっくり返したり、放り投げて割れてしまったりと、わが子の離乳食に手こずり悩んでしまっているパパやママもいるかもしれませんね。
そして離乳食を作るのだって、鍋で野菜を柔らかく煮て潰したり、お粥のお米を潰してスープ状にしたりと手間と時間が沢山かかります。
それらのお悩みに便利だと人気を集めているのが、シリコン製のお役立ちグッズです。
シリコン製の商品は柔らかくて壊れにくいだけでなく耐熱性にも優れているため、電子レンジで使えるスチーマーなどの便利なキッチングッズもあります。
このページでは「離乳食に便利なシリコン製グッズ」と題して、特におすすめな商品を６つ紹介してみたいと思います。
シリコンとは
出典：楽天
シリコン製品に使われているシリコンは、正確にはシリコーンゴムといいます。
シリコンとは元素の種類であるケイ素（Si）のこと。
自然界に存在しているケイ石に人工的に化学反応をくわえたものが、シリコーンゴムの原料です。
シリコーンゴムとはシリコーン樹脂のゴム状のもののことを指し、シリコンゴムやケイ素ゴムとも呼ばれています。
このシリコーンゴムは耐熱・耐水・対薬品性に優れているため、シール剤や保護用部品、歯科治療や美容整形手術、医療でも使用されています。
シリコーンゴムはキッチン用品などでも多く使われており、中でも電子レンジの調理で便利なシリコンスチーマーは今でも人気を集めています。
カラフルで目を引くようなデザイン性の高い商品が多く、キッチンや食卓が華やいでみえるのも特徴のひとつと言えるでしょう。
シリコン製品のメリットとデメリットとは
シリコンには他にも、柔らかく丈夫で壊れにくいというメリットがあります。
おたまやフライ返し・トングなどがシリコン性だと熱に強くお鍋やフライパンの底を擦らずに使用出来ますし、食器そのものがシリコンだったり、食器の裏面がシリコンで加工されていたりと落として壊しやすい子ども用の食器にも使用されています。
ランチョンマットをシリコン製のものにすると陶器やガラス製の食器の滑り止めになる上、マットが汚れたらサッと丸洗いできると評判で、人気商品も多数あります。
食器だけでなく食事用のスタイや玩具にも使われていたりするので、子どもがいる家庭ではシリコンゴムはより身近な素材と言えそうですね。
デメリットとしては、色移りやにおい移りが発生してしまうことがあること。
食器として使用する場合、ゴム製のものを口に入れるのに抵抗がある人もいるかもしれません。
一般的に使われているシリコンは人体に悪影響がないものとされていますが、商品によっては「人体に影響がないシリコンである」としっかりと明記されているものもあるので、気になる人はこの点もチェックしてみると良いでしょう。
シリコンが使われている離乳食グッズにはどんなものがある？
離乳食では、赤ちゃんの口当たりを良くする為に食材を柔らかく煮たり、ペースト状にします。
そんな時、シリコン製グッズは大きな味方になってくれるでしょう。
哺乳瓶の吸い口にも使われるシリコン製のヘラやスプーンは、お粥をすくって食べさせる時赤ちゃんのデリケートな口元にも優しく、瓶などから綺麗にペーストやジャムや離乳食を掻き出す時にも便利です。
遊び食べをしてしまう赤ちゃんや小さな子どもにも、落としても割れないシリコン製の食器はおすすめですし、丸洗い出来るシリコン製の食事用スタイなどを愛用している家庭も多いようです。
シリコン製のランチョンマットは平らなテーブルに吸着するので、滑り止めの役割を果たします。
シリコンスチーマーを使えば面倒な離乳食作りも電子レンジで時短・簡単調理が可能です。
また、シリコン製のおかずカップで作り置きした離乳食を冷凍してストックしておくのも良いですね。
このように、シリコン製のグッズは面倒な離乳食作りも助けてくれるので、是非活用したいものです。
シリコン製離乳食便利グッズ おすすめ６選
では、シリコン製の離乳食のお助け商品を６つ、紹介したいと思います。
ezpz（イージーピージー） ひっくり返らない食器 ミニマット
出典：楽天
赤ちゃんや子どもの食べ散らかしに悩み食後が憂鬱で仕方がないといったご家庭に、是非おすすめしたいのが、ezpz（イージーピージー）のシリコン食器。
世界200万人のママに愛用されているヒット商品で、2017年グッドデザイン賞ベスト100、2017年ペアレンティングアワードモノ部門を受賞しています。
ミニマットと食器が一体化した、ハイチェアーの小さなテーブルにもフィットするコンパクトサイズ。
丈夫で長持ちのこの食器は平らなテーブルにぴたっと吸着して、ひっくり返したり落としたりといったいたずらや遊び食べを防止します。
食洗機・乾燥機もOK、マットごと丸洗いできるのでとっても衛生的です。
さらに、電子レンジや冷凍・冷蔵もOKです。
食事を入れたまま重ねて運べるので、兄弟姉妹が多い家庭では配膳が一度で済み手間も減らします。
ベビー用の食器はサイズも種類もバラバラなのも悩みの種ですが、使い終わって綺麗になったら重ねて収納も可能です。
ezpz（イージーピージー） ひっくり返らない食器 ミニマット 仕様
- 商品サイズ：W27.5×D20×H2cm
- 素材：シリコン
ezpz イージーピージー ミニマット ひっくり返らない ベビー用食器
FDA（アメリカ食品医薬品局）承認の食品用シリコーンゴム使用で安全性も折り紙付きなこのezpzには、四角いハッピーマット・おやつやデザートに便利なミニボウル、汁ものや麺類にも使えるもう一回り大きいハッピーボウル、ケアベアとのコラボ商品もあるので、是非チェックしてみて下さいね。
ezpz ハッピーマットezpz ミニボウル
ezpz ハッピーボウル
ezpz ケアベアマット
シリコンランチマット
出典：楽天
すでにベビー用の食器があるご家庭にはこちらの商品もおすすめです。
雲形が可愛いシリコン製防水ランチョンマットです。
シリコン素材が平らなテーブルに貼り付き、滑り止めとなります。
また、万が一こぼしてしまった時、一番ドキドキするのはやっぱり汁ものや水分ですよね。
このランチョンマットはそんなドキッ！にも安心。
マットのふちにある１mmの段差が水分をガードするという優れものなのです。
耐熱230℃なので食洗機だけでなく熱湯消毒も可能で衛生的に使用することが出来ます。
サイズは27cm×48cm。人体に有害な物質を含まないBPAフリーシリコンを使用しているので、食べこぼしてしまいがちな赤ちゃんやお子さんにも安心して使えます。
SNSでも人気を集めているおしゃれなデザインなので、パパやママ、家族全員で使用するのも楽しいですね。
シリコンランチマット 仕様
- サイズ：横約48cm×縦約27cm、厚み0.3cm
- 素材：食品用シリコン（耐熱温度 -40度から230度)
viv(ヴィヴ)シリコンスチーマー DUE(デュエ)
出典：楽天
シリコンスチーマーは数年前に流行した大ヒット商品。
今や知らない人はいないかもしれないというほど、大変メジャーなキッチングッズとなりました。
vivはカラフルなカラー展開と必要に合わせた３種類のサイズから選べることで人気を集めているシリコンスチーマーです。
スチーマーの中に食材と調味料を入れ、蓋をしてレンジでチンするだけの時短かつ簡単な調理が最大のメリットであり特徴です。
油分なしで簡単にヘルシーな蒸し料理ができるので健康管理やダイエットにも役に立つのですが、シリコンスチーマーは離乳食作りにも活躍するんですよ。
柔らかく煮てすり潰す、裏ごしするなど、離乳食作りは結構な重労働です。
しかしシリコンスチーマーがあればガスコンロを使う事無く調理出来るのです。
サツマイモやカボチャ、ジャガイモなどは600ワットで5分半程度（使用している電子レンジにより違いあり）加熱するだけで柔らかくなりますし、先に加熱しておくことで煮る時間を短縮する事も出来ます。
離乳食用にひとつの食材を少しずつ加熱するときもとても便利ですよ。
慣れてきたら蒸しパンなどのおやつにも挑戦してみましょう。
また、vivのシリコンスチーマーの蓋は完全に取り外せるので、お手入れはとっても簡単。
離乳食を卒業した後も調理して容器そのままを食卓に並べることも出来ます。
離乳食専用のものか、こういった長く使えるものを購入するのかはお好みではありますが、ひとつあると重宝するアイテムといえるかもしれませんね。
viv(ヴィヴ)シリコンスチーマー DUE(デュエ) 仕様
- サイズ：本体 縦13.5ｃｍ×横25.5ｃｍ×高さ7.5ｃｍ、トレイ 縦9.5ｃｍ×横18.5ｃｍ×高さ0.9ｃｍ
- 容量：1000ｃｃ
- 素材：高品質シリコン樹脂（耐熱温度：-30度から270度)
リッチェル離乳食シリコーンスチーマー
出典：楽天
前述した通り、離乳食作りにシリコンスチーマーはあると便利なアイテムですが、リッチェルからも離乳食作り用のシリコンスチーマーが出ているんですよ。
リッチェル離乳食シリコーンスチーマーはお米からでもご飯からでも、電子レンジで簡単にお粥が作れる優れもの。
シリコンの保温力で土鍋で炊いたような美味しいお粥が出来上がります。
お米・ご飯の計量やすり潰し作業に便利な計量スプーン付き。
さらに容器にはすり鉢機能もついています。
これ１つでスチーマーとすり鉢のふたつの役割をこなせるため洗い物が減って助かる…なんてひともいるはずです。
内蓋に食材を乗せると、お粥作りと同時に魚や野菜のスチーム調理ができるのもこの商品の便利なポイントです。
リッチェル離乳食シリコーンスチーマー 仕様
- サイズ：13X15.5X11H(cm)、折りたたみ時 13X15.5X7H(cm)、スプーン 4.5X13(cm)
- 素材：本体 シリコーンゴム、フタ・クッキングプレート・スプーン ポリプロピレン
- 電子レンジ・煮沸・薬液消毒・食器洗い乾燥機：使用可
【KU-01】日本製 口あたりやさしいスプーン小（ミニ）
楽天：楽天
シリコン製の離乳食用スプーンもとても便利です。
シリコンゴムの中にナイロン樹脂の芯が埋め込んであり、柔らかく口当たりがいいのと同時に柔らかすぎず使いやすいとの口コミがありました。
スプーンの先が平になっているのでヨーグルトのカップや離乳食の瓶の底、隅々まで食材を掻き出すことが出来ます。
シリコン製のスプーンはカビなどの汚れがついてしまうこともあるのですが、耐熱温度が200℃なので汚れてきたら煮沸消毒をしましょう。
衛生面においても赤ちゃんの離乳食に使いやすいスプーンと言えそうです。
色の濃い食材からの色移りが発生してしまうこともあるので、気になる人は気をつけて使用して下さい。
【KU-01】日本製 口あたりやさしいスプーン小（ミニ） 仕様
- サイズ：幅19×長さ159mm
- 重量：13g
- 素材：シリコンゴム：ナイロン66
- 耐熱温度：200℃
- 耐冷温度：-20℃
小分け保存カップ フリープ２個セット
出典：楽天
離乳食で面倒なすり潰し。
柔らかく煮た食材を赤ちゃんが食べられるくらいまで潰してペースト状にするのですが、これが案外面倒くさいものですよね。
食材を毎食毎回１回分ずつ鍋で煮たり電子レンジで柔らかくしてすり鉢で潰すよりも、複数回分をいっぺんにすり潰してしまった方が負担が少なく無駄もありません。
そうして作った離乳食は、この小分け保存カップで冷凍保存してしまいましょう。
蓋付きの容器の中にシリコン製のおかずカップが並んでいる保存容器です。
大きさの違うカップの中に離乳食のペーストやお粥を入れて冷凍し、必要な分だけ取り出して使用します。
柔らかいシリコン製なので底を指先で押すだけで中身がぽろりと外れます。
おかずカップそのままで電子レンジでの加熱も可能なのが嬉しいですね。
冷凍した手作り離乳食は食品によって保存期間も違いますが、赤ちゃんに与える食事なので大体１週間を目安に使い切るようにしましょう。
離乳食から卒業したら、お弁当用のおかずカップとしても便利です。
ふちについた小さなつまみの気遣いが、使いやすさをさらにアップさせています。
小分け保存カップ フリープ２個セット 仕様
- 商品サイズ（約）：容器 幅25.5×奥行11×高さ4.0cm、 シリコンカップ（大）幅9.5×奥行5.0×高さ3.0cm、シリコンカップ（小） 幅5.0×奥行5.0×高さ3.0cm
- 素材： 容器本体 ポリプロピレン、フタ ポリエチレン、カップ シリコンゴム
- 耐熱温度（約）： 容器本体 -20度～110度、フタ -20度～60度、カップ -20度～230度
- 容量： 容器 750ml、シリコンカップ（大）80ml、シリコンカップ（大）40ml
まとめ
シリコン製のグッズは沢山ありますが、育児や離乳食で便利な商品も沢山あります。
丈夫で落としても壊れにくかったり、滑り止めになったり、柔らかいので口元に当っても安心です。
ゴム製のものを口に入れるのが心配であれば、特に人体に無害だとされているシリコンが使われている商品を選ぶと良いでしょう。
耐熱性にも優れ、冷凍可能なシリコン製の小分けカップは離乳食の作り置きの保存にも役に立ちますし、大きくなったらお弁当のおかずカップとしても使用できますよ。
子育てに追われ離乳食でも忙しいパパやママにとって、これほど強い味方はないかもしれませんね。
今回紹介した商品の他にも、シリコン製品は玩具や哺乳瓶の口、食事用のスタイなど様々なところで使われ、活躍しています。
困ったことがあったら、是非今回紹介した商品のことを思い出してみて下さいね。
手こずる赤ちゃんの離乳食には、こんな記事も書いています。
