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児童館職員が考える発達障害を持つ子供との接し方

投稿日:2017年12月13日 更新日:

発達障害の子供もそうでない子供は、接し方を変えたほうが良いのでしょうか。

多くの子供を見てきた児童館職員さんは、どのようなことを考えて子供たちに接していると思いますか?

普段あまり聞くことが出来ないお話を児童館職員さんに聞くことができました。

私たちが児童館職員になったつもりで、色々と考えてみると答えが明確に見えてくるような気がします。

発達障害を持つ子供との接し方

子供の発達障害

一概に発達障害といっても、その種類はいくつかあります。

他人とのコミュニケーションが困難、こだわりが強い、興味の幅が狭い「自閉症」。

想像力を働かせて空気を読むこと、コミュニケーションなどが難しい「アスペルガー症候群」。

気が散る、集中できない、忘れ物が多い「注意欠陥・多動性障害(ADHD)」。

書く、聞く、話す、計算するなど特定のことが苦手な「学習障害」があります。

どれも子育てをする中で、我儘なのか甘えなのかそれとも、性格なのか見分けにくいと言われています。

友達や親、担任の先生との信頼関係

どの子供にも欠かせない信頼関係ですが、発達障害を持つ子供にとって、その子にしか分からない感情や立場を理解して守ってあげる存在がいることはとても大切です。

自分の力では思うようにコントロール出来ないことも多いため、周りからの理解やサポートが欠かせません。

その積み重ねでお互いの信頼関係を少しずつでも築くのが一番です。

大好きな遊びや得意なこと

子供にとって遊ぶことは学びの連続です。

大好きなことに取り組みながら、頭や体を使いストレス発散をし、自然と気持ちの整理をつけることが出来ます。

大好きなことに関しては極めたい、上達したい思いが強いので集中力も高まります。

大好きなことは他の子供と同じようにどんどんやらせてあげましょう。

ただし、遊び時間をあらかじめ決め、禁止事項を分かりやすく伝えておきましょう。

感情が不安定になった時の対処法

どんな子供でも思い通りにいかないと泣いたり怒ったり黙ったり、機嫌が悪くなりますよね。

大人だって少なからずそうです。

子供との関わりの中で、自己コントロールが出来ない子供を前に自分自身もどうしたら良いか分からなくなることもあるはずです。

そんな時は、まず子供の「今の気持ち」と「どうしたのか」を聞き出しましょう。

すぐにとは言いません。

子供の心が落ち着いてからでもゆっくりと向き合って話し合う時間を設けましょう。

大人の自分には分からない子供なりのちゃんとした理由があるはずです。

どんな時でも子供の気持ちを汲み取る心で接することが信頼度を高めます。

苦手なことを把握する

発達障害を持つ子供は、物音や雰囲気、人混み、不快なことにとても敏感に反応する傾向にあります。

不快に感じると、耐えられずパニックを起こしたり、何もしていない相手に八つ当たりしたりすることもあるので細心の注意が必要です。

その時の体調や気分によっても大きく変わりますが、環境づくりはその子のことを考えてあげることがとても大切です。

言葉で伝えるように教える

発達障害を持つ子供はどうしても衝動的に手足が出てしまうことが多いです。

何度でも懲りずに、言葉で相手に嫌なことややめてほしいことを伝えるように教えましょう。

「さっきも言ったでしょ!」「何度言ったら分かるの?」は禁句です。

子供が聞きたいのはのはどうすれば良いのかというアドバイスです。

子育ては大人の目線でするものではなく、その子供の目線や考え方に寄り添ってあげることです。

子供から学ぶことは沢山ありますよ。

良いことも悪いこともしっかり伝える

発達障害の子供に対しての特別扱いは境界線が非常に難しいです。

その場を丸く収めるために許容範囲を広げてしまうことで、甘えや我儘にも繋がってしまうからです。

物事を始める前にあらかじめ約束しておくことが効果的です。

また子供が自分の都合で、友達に手を出したり、暴言を吐いたり悪いことをしたときには、しっかりと他の子供と同じように「それは○○だからしてはいけないよ」と理由も明確にして叱ることが大事です。

周りの子にとっても不公平なく接することは必要な行動です。

こうやってみると発達障害の子供もそうでない子供も基本的な接し方に大きな違いはありません。

愛情をもって時に厳しくく優しく一緒に過ごすことが何より大事なことです。

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