子供に接することの多い児童館の職員さん。
赤ちゃんやお母さん、未就学の子供から小学生まで、幅広く相手をしている児童館の職員さんは、私たちの想像以上に大変な仕事かもしれません。
多くの子供を見守ってきて何を考え何を思うのか、私たちとは違う考えを持っているのか気になりますよね。
そんな児童館の職員さんに子育てについて、お話を聞くことができました。
児童館の職員さんは子育てについて、どんなことを考えているんでしょう。
児童館職員が考える子育てにおいて大切なこと
1.喧嘩は勉強
子供は自分の思い通りにならないと、さっきまでお友達と楽しく遊んでいても、怒ったり泣き出したりしますよね。
全部理由があってのことです。
大人の目線で、「もう!なんでそんなわがまま言うの!」などときつい言葉を投げるのではなく、子供たちの気持ちを聞いてあげることが大切です。
中にはうまく説明できなくて、ずっと泣く子や怒りが止まらない子もいるので、そういう時は落ち着くのを待ってからどうしてそうなったのか、ゆっくり時間をとって話をしましょう。
2.家庭環境
現代は共働き世帯が非常に多いです。
朝は早くから幼稚園や学校、帰宅時間も遅く、夜ご飯くらいしか両親とコミュニケーションをとらない子供も多いです。
家族との時間はほとんどなく過ごす子は年々増えています。
それが当たり前になっている家庭は、なるべく時間を作るように改善が必要です。大事な子供との時間はあっという間です。
コミュニケーションが多い子供と少ない子供では、外での様子も変わってきます。
自分の話しかしない子もいれば、友達のことも考えてあげられる子など家庭環境の影響が垣間見えます。
愛情を思いっきり注いで、良好な関係を持ちながら、思いやりのある子どもに育てましょう。
3.それぞれの個性
子供はみんな違います。
たくさんの子供たちと接していても、人懐っこい子やいつもニコニコしている子、お手伝いが好きな子、手先が器用な子、物静かな子。
一方で、すぐ友達にちょっかいを出す子、話を聞かないでルーズな子、喧嘩になると手足が先に出る子など十人十色です。
いつもそうではありませんが、子供の特徴や性格、どんなことで怒ったり、切り替えたりできるのかを知っておくだけで対処が楽になります。
4.友達との時間
これはとても大事な時間です。
家族であれば、甘えること、思い通りにいくことも、友達との時間では全部がそうはいきません。
自分の行動が相手にどう影響するのかを知る場面にもなります。
また、友達と喧嘩をした時も、自分はどうしたかったのか、どうすれば相手を傷つけなかったのか、どうしたら解決できるかなど数え切れないほどの学びがそこにはあります。
5.好きなこと得意なこと
先ほどこどもは十人十色と言いました。
それぞれ好きなことも嫌いなことも得意不得意があってその中で生きています。
大切なのは、子供のうちから、周りの大人が適性を見抜きいろんなことにチャレンジさせることです。
挑戦してみたらできた、楽しさに気づいたという子たちはたくさんいてみんな生き生き過ごせるようになります。
6.叱るときは真剣に
子供が悪ふざけや嘘をついたとき、約束を守らなかったとき、やってはいけないことをしたときに、大人である私たちは、そのタイミングで真剣に子を叱ることが大切です。
叱るときも、心に迷いや甘さがあると子供にはすぐ伝わります。
どれくらい大変なことをしたのかを理解させ、なぜやってはいけないのかを説明することが必要です。
また、1度でわかるのは難しいこともあります。
大人も根気強く伝える姿勢でいることが重要です。
7.ほめることも忘れない
子育てというと教育のイメージがありますよね。
教育=しつけ、悪さをしたら叱るというようなことが先に頭に浮かびますよね。
しかし、褒めることもとても大切なことです。
叱ってばかりいて、何が良いのか分からない子供は自己肯定力がなかなか付きません。
良いことや頑張ったことをどこが良かったのかをすぐに伝えることが子供たちの自信に繋がります。
8.理由をつけて説明する
大人には理解できても、子供には理解できないことは沢山あります。
それを忘れてはいけません。
よくスーパーなどで、勢いよく子供を頭ごなしに叱りつける親を見かけます。
子供はそれで何がいけないのか理解できているでしょうか。
大切なのは、どうしてダメなのか理解できるように伝えきることです。
1度で吸収できれば次に同じ失敗はしません。
失敗をしたときは有効的にそのチャンスで良いことも悪いことも教えてあげることが大切です。
まとめ
子供1人1人、それぞれ個性があり育ってきた環境が違います。
子供は「こうだから」と一括りにせず、正面から向き合って接することが大切なんですね。
普段わかっているつもりでも、気を付けたいことがありますよね。
「うちの子はこれはやりません!」「あの子は乱暴だから・・・」と、はじめから決めつけずに、子供の特徴や性格をしっかりと理解して、対応してあげることが重要です。