体つきがしっかりしてきて、寝返りが打てるようになってくると心配になるのが寝冷えです。
赤ちゃんが布団をはねのけるたびにパパやママが直してあげるのも大変ですし、眠れなくなってしまっては元も子もありません。
だからといって放っておくわけにもいきませんし、寝冷えをしてしまっては風邪をひかせてしまうかも……。
布団に入りっぱなしならいいかというとそうでもなくて、布団が暑くなってあせも等の肌のトラブルを引き起こしてしまう場合だってもちろんあります。
そこで今回ご紹介するのは、赤ちゃんを寝冷えからも暑さからも守れるちょうどいいアイテム「スリーパー」です。
スリーパーとは
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そもそもスリーパーとは何なのでしょうか。
スリーパー(ベビースリーパー)とは、パジャマと布団の間くらいの機能を持った寝具の一種のことをいいます。
なのでベビー用寝具や肌着を一通りそろえるときに購入したり、出産祝いのプレゼントなどでも割とメジャーな商品ではないでしょうか。
足元が開いた長いベストのようなタイプや、袖がついていたり、足が分かれているもの、バスタオルに丸く穴が開いたような形状のもの、寝袋のようなものなどがあり、サイズが大きいものであれば赤ちゃんから3歳、幼稚園までと結構大きくなるまで使用できるものもあります。
最近では大人用のスリーパーもあり、親子おそろいで使用するご家庭もあるのだとか。
パジャマと布団の間くらいのアイテムなので、購入を迷うご家庭も結構あると思います。
結論から言うとスリーパーは必須アイテムではないかもしれないけれど、とても便利なアイテムであることは間違いない商品です。
スリーパーの役目とメリットとは?
では次にスリーパーの役目とそのメリットについて順番にご紹介しましょう。
①寝冷え防止で朝までぐっすり
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寝返りを打てるようになってくると、赤ちゃんも大人と同じように布団から出てしまったり、一時的に暑くなって布団をはいでしまったりします。
そのたびにパパやママが直してあげるのも良いのですが、毎日毎晩続いてしまうと思わぬ負担となりかねません。
スリーパーは身体にまとって使う寝具なので、布団や毛布よりも寝冷えをしにくい作りとなっています。
夜中に起きだして布団を直すより、めくれ上がったスリーパーを直すだけの方が安心して眠れるご家庭も多いのではないでしょうか。
寒い時期にはダウンやフリース、毛布のような温かな素材で作られているスリーパーもおすすめです。
②汗を吸い取り不快な寝苦しさを軽減
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スリーパーは暑い季節にも便利なアイテムです。
スリーパーの素材には温かなダウンや毛布のようなふかふかの生地で出来ているものだけでなく、柔らかく吸湿性の高いガーゼやタオル生地なども使われています。
暑い夏には不快な寝汗を吸い取り、気持ちよく眠れるといった効果もあるんですよ。
夜のうちにかいた汗を拭かずに濡れたままでいると、体温を奪われ身体が冷えてしまうこともあるので、体温低下を防止するにもスリーパーは便利なアイテムです。
また、夏は就寝時のエアコンで寝冷えをしやすい時期なので、おなかを隠すスリーパーが活躍します。
③就寝中の粗相からの汚れを防止
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お尻の下まですっぽりと覆うスリーパーは、寝ている最中にもれてしまった粗相を受け止め、洗いにくい寝具への汚れを防ぐ効果もあります。
④赤ちゃんの事故リスクを下げる
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赤ちゃんの睡眠中の事故で一番怖いのは窒息。
枕やクッション、柔らかなブランケットなどの寝具で窒息する事故が発生してしまうこともあるのです。
なので赤ちゃんが寝るベッドの上にはなるべく物を置かないように注意した方が良いでしょう。
その点、身体にまとって身に着けるスリーパーはおすすめです。
また、多くのご家庭で、乳幼児突然死症候群(にゅうようじとつぜんししょうこうぐん・Sudden infant death syndrome 以下SIDS(シッズ)と表記)について聞いたことがあるでしょう。
SIDSとは、何の予兆もなく寝ていたと思っていた1歳未満の赤ちゃんが、いつの間にか死んでしまうといった突然死をもたらす疾患のことをいいます。
このSIDSの予防策として、母乳育児、禁煙とならんで注意・解説されているのがうつぶせ寝についてです。
ヨーロッパの研究でSIDS症例は、仰向け寝よりうつぶせ寝・横向き寝の方が多いことがわかりました。
アメリカでも研究が行われ、低月齢の子がいつもと違ったうつぶせになってしまうといったポイントが重要な要因であることもわかっています
この思いがけないうつぶせ寝を防ぐ「寝返り防止枕」といったアイテムもありますが、この寝返り防止枕で窒息して死亡したという事故もあります。
なので、とにかくパパとママは赤ちゃんを出来るだけうつぶせにしないこと、小さなうちは一緒に眠ること、うつぶせになってしまう子には眠るまで見守り仰向けにしてあげることが重要です。
暑すぎる環境もまたSIDS発生のリスクのひとつと言われています。
新生児には寝具としておくるみも薦められていますが、寝返りをうてるようになるとSIDS発生リスクが高まるともいわれているので注意してください。
しかしながらここまで研究されているにもかかわらず、SIDSの原因は明確ではありません。
SIDSを防ぐ、避ける、リスクを低くする(高くする)といった宣伝文句の商品には、実は科学的な根拠はないのです。
SIDSのリスクを下げるには、安全な睡眠環境を整えることが一番重要です。
スリーパーはSIDSを絶対に防げるといったアイテムではありません。
しかし、赤ちゃんの睡眠環境を整え、周囲に(掛布団などを含め)不要なものを置かずに済み、体温の調整もしやすいといったメリットは、結果的にSIDS発生のリスクを下げるのに便利なアイテムと言えそうです。
スリーパーの選び方・注意点とは?
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日本では赤ちゃんと一緒に寝ることが多く、赤ちゃん用の布団が多く販売されており、添い寝をする人も多いでしょう。
一方ヨーロッパ圏では赤ちゃんを早い段階で一人寝させることが多いといった背景から、乳幼児のうちからスリーパーを使用することが多いそうです。
なので布団をこまめに直す必要のないスリーパーが愛用されています。
日本でのスリーパーは寝返りをうてるようになってから使用することが多いようですが、ヨーロッパのように早い段階で使用を始めても問題はありません。
スリーパーにはガーゼ素材や柔らかなタオルのようなもの、フリースやダウンのような温かな素材までさまざまな素材が使われており、形状も足が出ているもの、かぶるだけのもの、ベストのような形や袖やボタンをとめてズボンや寝袋のような形状に
変えられるものなど、様々なタイプがあります。
季節や体調などを見ながら、赤ちゃんに最適なもの選んであげると良いでしょう。
素材や形違いで複数持っているご家庭もあるようです。
また、大きめのサイズのものを購入しておけば、赤ちゃんから大きくなってしばらくの間使用することができます。
おすすめスリーパー5選
背中メッシュのあったか快適2WAYおねんねスリーパーシリーズ
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スリーパーを使用し始めて気になるのが、寝汗です。
寝冷えを防いで温かく眠れるのはいいのですが、赤ちゃんはまだまだ体温調節が上手にできないので温まりすぎると汗をかいてしまいます。
スリーパーは腕を通して着るものなので、暑いからといって脱ぐこともできなくなってしまい、汗びっしょりになってしまうなんてお悩みもあるのではないですか?
こちらの商品はそんな問題を解決すべく作られました。
素材は通年使えるタオル地と、冬の寒い時期用の温かなフリース素材の2種類。
そのどちらもが、熱がこもりやすく暑くなりやすい背中部分が通気性のよいメッシュとなっています。
その結果、蒸れずに気持ちよく眠ることができるのです。
この背中メッシュの機能性は多くのママや赤ちゃんたちに支持され、子どもの産み育てを応援してくれるとキッズデザイン賞を受賞。
楽天市場スリーパーランキングでも1位を受賞している大人気商品なんですよ。
タオルとフリースの2枚買いもおすすめ。
3歳くらいまで着用できるフリーサイズも嬉しいポイントです。
あったか快適2WAYおねんねスリーパーシリーズ【通年使えるタオル地 】 仕様
- サイズ:着丈約59cm 肩幅約36cm 身幅約37cm 股下約12cm
- 対象年齢:生後3,4ヶ月~3,4歳くらい
- 素材:あんしんタオル(綿94% ポリエステル6%)
メッシュ表地:マイルドメッシュ(ポリエステル100%)
メッシュ裏地:ダブルガーゼ(綿100%) - 日本製
あったか快適2WAYおねんねスリーパーシリーズ【冬にあったかいフリース地 】 仕様
- サイズ:着丈約59cm・肩幅約37cm・身幅約37cm・股上約47cm・股下約12cm
- 対象年齢:生後3,4ヶ月~3歳くらい
- 素材:表地(マイクロフリースの部分):ポリエステル100%
ハニカムメッシュの部分:ポリエステル100%
別地(シンカーパイルの部分):綿100% - 日本製
Hoppetta 6重ガーゼスリーパー
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折り目の異なるガーゼを6層に重ねることで、ふんわりと空気を含み使い込むごとに柔らかくなります。
フリースなどのもこもこした素材ではありませんが、日本製のガーゼ使用のスリーパーは通年これ1枚を使用することができるのも嬉しいポイントです。
冬場は温かく保温し、夏は汗を吸収しさらさらな感触で使用することができます。
お腹を冷やさず、成長したらベストのように使用しつづけることもできます。
ふちのパイピングは丁寧に固めに処理され、傷みやすいガーゼでも補強されてしっかりとしています。
肩の部分はかつてマジックテープであったのが、スナップボタンにリニューアルされたことで壊れにくく着脱も簡単になりました。
Hoppetta 6重ガーゼスリーパー 仕様
- サイズ:着丈 約58cm、身幅 約35cm
- 対象年齢:新生児~3歳頃まで
- 素材:綿100%
- 日本製
はぐまむ 綿毛布スリーパー
出典:楽天
肌に優しい素材にこだわられた、安心の日本製。
股下のスナップボタンをとめることで、ベストにもロンパースにもなる2WAY仕様が便利です。
寝冷えしやすい肩の部分はおおきめに、腕回りも大きく動かしやすいつくりになっているので、就寝以外の寒い室内でもベストとして着やすく作られていますよ。
希少な超長綿トロピカルコーマ糸を使用し、職人が丁寧に仕上げています。
この天然の綿は吸水・保湿・保温性に優れているため、体温調節が苦手な赤ちゃんでも快適に使用できるだけでなく、汗を吸い取り静電気も発生しにくいと言われています。
赤ちゃんがなめてしまっても大丈夫な安全さも、はぐまむ綿毛布スリーパーのおすすめポイントなんですよ。
はぐまむ 綿毛布スリーパー 仕様
- サイズ:約39×55cm
- 対象年齢:新生児~3歳くらい
- 素材:綿100%
- 日本製
西川リビング ふわふわダウンスリーパー
出典:楽天
寝具の有名チェーン西川リビング。
こちらの商品はベビーから幼稚園児くらいまでの幼児が使用できる軽量ダウンのスリーパーです。
ダウンは軽くて温かく、放湿性や吸湿性にも優れているので蒸れ感が少なく快適に使用できます。
肩からしっかり温め、布団から出てしまっても安心ですし、お風呂上りにパジャマの上から羽織っても、湯冷め防止になります。
しかもこちらの商品、汚れたら丸洗いも可能です。
洗濯機可能ですが、手洗いモードや弱水流など、おうちの洗濯機をチェックしてから洗うようにしてくださいね。
西川リビング ふわふわダウンスリーパー 仕様
- サイズ:50~100、着丈 80㎝
- 素材:表地 綿100%、中生地 ポリエステル100%、裏生地 ポリエステル85% 綿15%、中綿 ホワイトダウン85% フェザー15%
アンナ二コラ フリーススリーパー
出典:楽天
1951年創業以来、ベビー肌着をコツコツ作り続け、蓄積した技術と知識をもとに、生地調達から裁断や縫製、検品作業にパッケージングまで日本国内の工場にて熟練スタッフにより作り上げられているこだわりの逸品です。
肌触りが最高なマイクロフリースを使用し大人気のスリーパーがさらなるリニューアルでパワーアップしました。
就寝中の裾のめくりあがりを防止するため裾にスナップボタンが追加。
寝相が激しいお子さんでも寝冷えを防いで温かく眠ることができます。
スリーパーには珍しい袖付きで、肩の寝冷えも防いでくれますよ。
洗濯はネットに入れたうえで自宅の洗濯機で洗うことができます。
アンナ二コラ フリーススリーパー 仕様
- サイズ:90~100cm・110~120cm
- 素材:ポリエステル100%
- 日本製
まとめ
スリーパーは布団・毛布とパジャマの間くらいの寝具です。
肩から掛けて着用するので、しっかり身につけることができます。
そのため暑くなって掛布団を蹴飛ばしてしまったり、布団からはみ出てしまうなどが起こりにくく、朝まで寝冷えを防いで温かく眠ることができます。
素材には通年使えるガーゼやタオル、冬にはフリースやダウンがあり、数タイプ購入し季節によって使い分けることもできます。
形にも、ベストのように羽織るもの、ベストの股下にボタンなどがついていればロンパースにように着ることもできますし、首を通して肩を留めるような形状のものもあります。
好みに合わせて形も使い分けると良いでしょう。
窒息などの事故を防ぐためにも使用されます。
赤ちゃんは柔らかな寝具でも寝返りや寝相の形によっては窒息してしまうことがあるので、ベビーベッドにはなるべく何も置かない方が望ましいと言われています。
身にまとって捲れにくいスリーパーは、ベッド上に無駄な寝具を置く必要がありません。
なので赤ちゃんを一人で寝かせるのが早い海外では、新生児期から使い始めることも多いのだとか。
日本では寝返りを打てるようになってから使用するケースが多いようですが、海外に倣って早めに使用を始めるご家庭も多いようです。
スリーパーは寝冷えを防ぎ、赤ちゃんの安全も守りやすい便利な寝具です。
自宅用だけでなくプレゼントにも人気の商品なので、是非一度チェックしてみてくださいね。
布団やマットなら、これがおすすめ!
着用するなら赤ちゃんに優しい物を選びましょう。
アイキャッチ画像出典:楽天