厚生労働省によると、睡眠中に赤ちゃんが死亡する原因には、窒息などによる不慮の事故があるそうです。
吐瀉物をのどに詰まらせたり、身の周りのものを誤飲するなど、様々な要因が関係して発生してしまいます。
次に、睡眠中の赤ちゃんの突然死の原因としてよく知られているのが、乳幼児突然死症候群(SIDS・Sudden Infant Death Syndrome)という病気です。
SIDSは、何の予兆や既往歴もないまま乳幼児が突然死んでしまうという原因のわからない病気です。
1歳になるまではうつぶせ寝をさせない、できるだけ母乳で育てる、赤ちゃんの側にいる人が喫煙をしないことで発生率を下げることができると言われていますが、現在も予防法ははっきりとしていません。
赤ちゃんが生まれたばかりのパパやママの中には、寝ている赤ちゃんが正しく呼吸をしているのか気になって、鼻や口元に手を当てて確認してしまったという経験がある人も多いのではないでしょうか。
SIDSのこともあり、赤ちゃんが心配で夜眠りが浅くなってしまったり、側から離れにくくなって不安に感じている人もいると思います。
今回ご紹介するのは、ベビーセンサー。
寝ている赤ちゃんの呼吸にまつわるお悩みを、少しでも軽減または解決するためにとても便利なアイテムです。
ベビーセンサーとは
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赤ちゃんが寝ている間、息をしているのか不意に不安になることはありませんか?
どんなに赤ちゃんから目を離さないようにしても、トイレや不意の来客、睡眠中などはどうしても目を離さなければなりませんし、家事や食事だってしないわけにはいきません。
でも静かに寝ていると思いきや実は何か異常があった!なんてことがあったら…と考えると、パパやママは気を緩ませることもできなくなってしまうでしょう。
そんなパパやママに安心を与えてくれるのがベビーセンサーです。
ベビーセンサーは体動センサーとも呼ばれるアイテムのことを言います。
ベビーモニターとの違い
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ベビーセンサーとよく似た商品が、ベビーモニターです。
ベビーモニターは一人で過ごしていたり眠っている赤ちゃんの様子をネットワークカメラでモニタリングしたり、音を聴いたり通話を行うアイテムのことで、昔からあるメジャーな育児グッズのひとつといえるでしょう。
しかし赤ちゃんの呼吸にまつわる異常は別の話。
映像やベビーモニターからわかるくらいの音などの異常であればすぐに駆け付けることができますが、静かに赤ちゃんの異常が発生してしまっていたら?
考えるだけで怖いですよね。
ベビーセンサーはこれらベビーモニターとよく似ていて、全く違う実にシンプルな機能の見守りアイテムです。
赤ちゃんのベッドや赤ちゃん自身に装着し、体の動きをモニタリングすることで、知らない間に発生してしまう無呼吸状態や窒息状態を察知して、音や光で知らせてくれるというものなのです。
このベビーセンサーを使用している病院もあり、産院でその存在を知って家にも導入したという口コミも見かけました。
ベビーセンサーは正直なところ、なくても良いアイテムです。
このアイテムを使うことで赤ちゃんを不意の事故死から100%守れるわけではありませんし、SIDSを完璧に防ぐこともできません。
しかし知らない間に誰にでも起きてしまうSIDSや不慮の事故から我が子を守るのには、とても便利なアイテムであり、いわば、育児の不安による不眠やストレスから、親自身を守るアイテムと言えるかもしれませんね。
楽天市場で買えるベビーセンサーにはどんなものがある?
楽天市場で買えるベビーモニターの中には、赤ちゃんの動きを察知して知らせるベビーセンサーが含まれています。
ひとつはハイセンス社のベビーセンス7、もうひとつがスヌーザ・ヒーロー SNH-02です。
これらのベビーセンサーは同じ役目を果たす商品なのですが、装着方法や使い方が大きく異なりますので、順番にご説明していきたいと思います。
ベビーセンス7(Babysense7)とは
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ベビーセンスのセンサーパッドは赤ちゃんが寝ているベビーベッドのマットレスや布団の下に敷いて使用します。
非常に薄型で赤ちゃんに不安や不快感を与えることもありません。
このセンサーパッドは赤ちゃんの身体の動きが20秒間止まった時や、赤ちゃんの身体の動作が1分間に10回以下になった時、アラームとランプで警告を行うというシンプルなものです。
新モデルであるこのBabysense7は本体の外観が一新され、よりコンパクトに生まれ変わり、アラームの誤報も発生しにくいようにセンサーの改善も行われています。
設置後は電源を入れるだけという簡単操作で使用することができるのですが、この商品は並行輸入品であるため日本でのメーカー保証は対象外となってしまいます。
安い商品ではないので、保証を行っている販売店で購入すると良いでしょう。
また、並行輸入品の場合の説明書は英語となっていますので、日本語の説明書が付属するお店で購入するとさらに安心ですね。
なお、使用上の注意点をひとつだけ。
赤ちゃんの動き以外、空調や床の物音からも感知してしまうことがありますので、使用するときは(しっかり監視するのであれば)ベビーベッドの方が良いでしょう。
スヌーザ・ヒーロー SNH-02とは
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スヌーザ・ヒーロー SNH-02もまた、睡眠中の赤ちゃんの動きを見守るベビーセンサーです。
約31gで手のひらサイズのコンパクトな機械を、固定クリップにより赤ちゃんのおむつに取り付けて使用します。
15秒間赤ちゃんの動きを検知出来なかった時、本体が振動し赤ちゃんに注意喚起します。
さらにその後約5秒間、体動を検知出来ない場合は警告音で保護者に知らせてくれます。
赤ちゃんの動きに合わせて小さな音が鳴るようですが、赤ちゃん自身はあまり気にしていないとの口コミがありました。
また、敏感に反応してくれるのは安心なのですが、おむつに挟み込んで使用するためゆったり目の服を着て横向きになるとセンサーが外れて警告音が鳴ってしまうこともあるようです。
腹巻で押さえてあげたり、腹周りがぴったりしている服を着せてあげるとよいでしょう。
スヌーザ・ヒーローは外部の動きを拾ってしまうこともあるため、添い寝やベッドの共有、車のシートやベビーカーなどの乗り物での使用には向いていません。
どちらのベビーセンサーを買ったらいい?使うときの注意点とは?
ベッドに取り付けるか、赤ちゃん自身に取り付けるか、または価格でどちらか好きな方を選ぶのも良いですね。
商品そのものの使い方は赤ちゃんの呼吸の動きを察知するセンサーであり、役目は同じなので、どちらを選んでも問題ありません。
またどちらを選んでも、添い寝やベッドの共有での使用には向いていません。
一緒に寝ている人の動きも拾ってしまうので、使用するときは赤ちゃんを一人でベビーベッドに寝かせて使用してください。
なお、寝返りでセンサー外に出てしまった時も反応してしまいますので、床に布団で寝かせている状態での使用もあまりお勧めできないと言えそうです。
まとめ
ベビーセンサーは睡眠中の赤ちゃんの呼吸による動きをモニタリングして、動きがなくなった時に警告音を鳴らして知らせてくれる、便利なアイテムです。
ベビーモニターの一種として検索されることが多いのですが、音を聴いたり画像で確認するベビーモニターと違い、赤ちゃん自身の動きを察知するので、見た目や音ではわかりにくい異常を素早く察知するのに優れています。
産院などで導入されていることも多く、そこで知ったというご家庭もあるようですよ。
これらのベビーセンサーは赤ちゃんの突然死を完全に防いだり、予防するものではなく、あくまでも異常を素早く察知するためにある、便利なアイテムです。
パパやママにも一息ついて気を抜くもひとときは必要なはず。
ベビーセンサーは少々高額な商品ではありますが、終始気を張り続けるパパやママにとっては大きな手助けになるアイテムとなるでしょう。
なんだか赤ちゃんが心配で夜眠れなくなってしまっているパパやママには特におすすめです。
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