春といえば、入園・入学シーズンです。
この時期新しい環境に移るお子さんを持つママはとっても大変。
特に幼稚園や保育園に入園する場合、日々の生活で必要な指定のアイテムをそろえなければならないからです。
制服や上履き、体操服などは指定されたものを購入することが多いと思いますが、タオルにループを付けたり、体操服を入れる袋や給食袋、ランチョンマットの類を準備しなければならない園もあるでしょう。
そういった「ほんのちょっとのお直し」や「ちょっと必要なもの」を作ったりするのに便利なのが、ミシンです。
でもミシンって結構高額ですし、中には家庭科の授業以来ミシンに触ってない人もいるのではないですか?
特にそういう場合ミシンを購入するかどうかはかなり悩ましい問題だと思います。
今回は、ミシンの選び方から、購入した時のメリットとデメリットを考えてみたいと思います。
幼稚園・保育園のミシン事情
最近では幼稚園や保育園によっては、既製品で済ませられる園も増えています。
ミシンに普段から触れている器用なママや子どもに手作りしてあげたいご家庭で、あえて手作りのものを作って使わせている、なんてケースもあるようですよ。
しかし園によってはまだまだミシン、手作り必須なんてところも。
作るものも園によって大きく差があり、工作や食事の時に使うスモックやコップを入れる袋などの園生活で必要なものから、なんと通園鞄までを手作りする園もあるようです。
既製品で済ませられる園でもやはり、タオルにループを付けたりなどでちょっとした作業を求められることもあります。
他にも、アイロンで布製品につける名札やワッペンなどは便利ですが、時間がたつと洗濯ではがれてしまうので、ミシンや手縫いで縫い付ける必要があります。
ミシンの種類について
ミシンは大きく分けて、4種類に分けることができます。
工業用ミシン
1つ目が、工業用ミシンです。
衣類だけでなく、靴やバッグ、カーシートなどのあらゆるものが縫えるミシンのことをいいます。
職業用ミシン
2つ目が職業用ミシン。
パワフルな職業用ミシンは厚地が縫えて縫製が早く、縫い目がきれいなのが特徴です。
縫物の内職やハンドメイド制作などの裁縫の仕事に使うのが目的で職業用ミシンは買い求められます。
ロックミシン
3つ目はロックミシン。
布の端をほつれないようにかがり縫いしたり、伸縮性のある布を縫うのに使われるミシンです。
家庭用ミシン
最後が今回紹介していく家庭用ミシン。
その名の通り家庭で使われるミシンであり、1台で様々な使い方をこなす万能型と言われています。
糸通しが自動で出来たり、刺繍機能など、様々な機能を盛り込んであるので非常に使いやすいですが、ほかに比べて故障しやすいという欠点もあります。
また、この家庭用ミシンはさらに3つのタイプに分けることができます。
①電動ミシン
PCなどによる電子制御のない、無駄を省いたシンプルなミシンです。
他に比べ本体価格がリーズナブルで、安いものなら5,000円以下でも購入できます。
②電子ミシン
縫うスピードや縫い方を電子回路で制御しているミシンを電子ミシンと呼びます。
大体10,000円~30,000円程度で購入することができるでしょう。
③コンピューターミシン
電子ミシンよりさらに多くの縫い方や刺繍、スピードや縫い目そのものをコンピューターで制御しているのがコンピューターミシンです。
安いもので20,000円くらいから数万円するものもあるので、あらかじめほしい機能を調べておくと選びやすいでしょう。
ミシンの3つのメリット
ミシンを持つことに対するメリットを考えてみました。
①縫い目が綺麗で手縫いより早い
雑巾やタオルのループ付け、既製品にないサイズの品物を準備しなければならなくなった時、やはりミシンは手縫いより早く、仕上がりも美しいです。
②製作サイズに融通がきき、丈夫にできる
保育園、幼稚園に通う子どもって、手提げなどを振り回したりして結構酷使するものなんです。
既製品も丈夫ではありますが、手作りであれば傷みやすい部分をあらかじめ補強しておいたりなどの工夫ができます。
また、既製品より大きくしたり小さくしたりと微調整ができるのも便利ですよね。
状況や作りたいものに合わせて、作業の仕方を選ぶことができるのは大きなメリットと言えるでしょう。
③特別感があり、楽しい
ママと一緒に布を選んで作ってもらうというのはお子さんにとって、ちょっとした特別なイベントのように感じたり、作ってもらったものがとても嬉しく特別に感じる子もいるようです。
得意不得意はあると思いますが、やってみるとなかなか楽しいものですよ。
ミシンの3つのデメリット
次にミシンを持つことに対するデメリットも3つご紹介しましょう。
①代用が利く
手縫いが得意であればそもそもミシンに必要性は感じないでしょう。
必要とする最低限の機能を持つミシンを選んだり、そもそも必要かどうかを購入前に考えてみましょう。
②騒音
ミシンを使うとどうしても気になってしまうのがモーターなどによる騒音です。
しかし人気の静音機能のあるミシンなら、子どもがお昼寝中だったり、夜間の作業でも気にせず使用できそうです。
③準備やお手入れが必要
針と糸を出してくるだけ、完成品を準備するだけと違い、ミシンを出してきて作業をし、必要に応じてお手入れや修理をしなければならないので、ミシンに手間をかけられない人にはあまりお勧めできないかもしれません。
ミシンの選び方3つのポイント
以上を踏まえ、最低限覚えておきたいミシンの選び方のポイントを3つ紹介していきましょう。
①ミシンでしたいこと、必要な機能をリストアップしておく
入園グッズなどを作りたいのなら、刺繍や模様、文字縫いなどは特に必要ありません。
名前を入れたいのであれば、タグや名札をつけるだけで十分です。
ズボンの裾や袋状のものを縫うのであれば、フリーアームがついていると作業効率が上がります。
作業時間が夜なら、静音設計のミシンがおすすめ。
沢山の機能があればその分値段も上がります。
どんなものを作りたいのか、そのために必要な機能は何か?
まずは具体的にイメージを固めて下さい。
②準備や手順が楽
糸掛けや自動糸通し、自動糸調子などは特に、ママの口コミでも「あった方が良い」というご意見が多数。
液晶画面やタッチセンサーがあるものもパッと見で操作がわかりやすく便利ですよ。
また、あまりに重いミシンや作業スペースに見合わない大きなミシンも準備するだけで億劫に感じてしまうでしょう。
③価格面
数千円の安すぎるミシンはパワーが物足りなく内部のパーツが壊れやすく、結局数万円する高スペックのモデルに買いなおしたなんて話もよくあります。
長く使いたいのであれば予算は3万円くらい考えておくと選択肢が広がります。
ネットショップを使えばポイントなどのサービスやレビュー投稿で保証期間が伸びたりすることもあるので是非活用してみて下さい。
初心者向けミシン おすすめ商品5選
ジャガー 電動ミシン N400/N400b/N400c/N400d
出典:楽天
できるだけリーズナブルに、予算1万円前後で購入できる使いやすいミシンを探しているのなら、楽天ランキングで3冠を達成したこともあるこちらのミシンがおすすめです。
フットコントローラー付きかボタン式か選ぶことができますが、N400のみフットコントローラーをつけることができません。
これまで低価格帯ミシンで出来なかった縫い目の幅や長さの調整機能がN400シリーズには搭載されています。
販売店での試し縫いでは平らな状態で一般的な厚さのデニムであれば、10枚くらいなら問題なく縫うことができたとのことです。
5種類11パターンから縫い模様を選ぶことができます。
上位機種と同じ7枚の送り歯はコンパクトミシンには珍しく、しっかり布を送ることができますよ。
この7枚送り歯、押さえ、押さえホルダーといった針周りのパーツは安いコンパクトミシンでは経費削減のためプラスチックで作られることも多いのですが、こちらのミシンでは金属製で作られているためより綺麗に仕上がります。
シンガー 電子ミシン モニカピクシー DX 5720【純正フットコントローラー付き】
出典:楽天
フットコントローラーと手元でのスピード操作、オートの自動糸調子がついている、電子ミシンです。
自動針糸通しで糸が通らないイライラも解決します。
ボビンの出し入れが簡単で糸の残量が見やすい水平前回転カマ仕様です。
縫い始めをスムーズにする段縫い押さえボタンがあるので、厚手の生地でも安心です。
他にも手元を明るく照らすLEDライト、全自動ボタンホール縫いやキルトに便利なレバーひとつで送り歯を下げられるドロップフィート、縫い目の長さの調整も可能です。
縫い方は15種類から選択。
まさにシンプルで使い勝手の良い最低限の欲しい機能をそろえた電子ミシンですよ。
JUKI 電子ミシン HZL-40DX/HZL40DX
出典:楽天
こちらのJUKIのミシンHZL-40DX/HZL40DXは楽天市場のミシンショップ美心工房との限定コラボモデルです。
自動糸調子や下糸セット機能があり、縫いスピードの調整も簡単に出来るため、初心者にもおすすめ。
縫っている最中にスピードを緩めたいときに便利なゆっくりすすむ機能も付いていますよ。
縫い目の調節や返し縫いも操作簡単で思いのまま。
厚手の布の段もすいすい縫える段部ボタンや手元を照らす明るいLEDライト、布送りは7枚送り歯で快適です。
フットコントローラーは別売りで、必要に応じて同時購入しましょう。
ジャノメ コンピューターミシン JN-800 / JN-810 / JN1100
出典:楽天
こちらのコンピューターミシンは楽天ランキングでも1位を獲得したことがある人気商品です。
今まで上位機種にしか採用されていなかった大きくて見やすいLCDスクリーンが採用されました。
画面では選択中の模様番号や使用するアタッチメントの型、ステッチの大きさ、使用中の機能が表示されます。
また、オートの糸調子機能、ボタン1つで上糸下糸を同時にカットする自動糸切機能も便利で、仕上がりがより美しくできるようになりました。
作業に便利なワイドテーブルや頑丈なケース、フットコントローラーがついています。
ブラザー コンピューターミシン A4500-MM
出典:楽天
ディズニーのイラストが入ったデザインが可愛いこちらのミシンでは、通常の縫い方に加えたくさんの飾り模様のステッチが楽しめるようになっています。
その数なんと40種類!
文字の刺繍もできるので、子どもの名前もミシンひとつで縫うことができますね。
コンピューターミシンは種類と模様を選んですぐ縫えるため、特別な準備は特になし。
バックライト付きの液晶ディスプレイで操作してください。
2ステップで完了する糸通し、下糸も難しい手間なく簡単に通せます。
操作が分かる使いこなしDVDで初心者へのフォローもばっちりですよ。
まとめ
ミシンは入園・入学を期に購入を考える家庭が多いと思います。
ミシンには職業用や工業用ミシンなど大きく分けて4種類あり、入園準備で購入するようなミシンは家庭用ミシンと呼ばれるミシンです。
家庭用ミシンは1台あればミシンでやりたいことが一通りこなせる便利なアイテムで、さらに3種類に分けることができます。
特別な性能がないシンプルな構造のものは電動ミシンです。
電動より多くの縫い方やスピードを電子回路で制御してくれるのが電子ミシンです。
ミシンの調整や縫い方、刺繍などの機能をコンピューターで制御するのがコンピューターミシンです。
現在の保育園・幼稚園では昔ほどミシンを必要としなくなってきました。
既製品OKとする園も沢山あります。
しかし実際に通い始めた後、何かと必要な雑巾作りやタオルのループ付け、体操服のゼッケン、お遊戯会の衣装とこまごまとした作業を求められた結果、ミシンが欲しくなるという家庭もあるようです。
良いものを買っておけばあると絶対便利ですし、10,000円前後のモデルでもしっかり選べばお気に入りのミシンも見つかります。
入園準備のお弁当箱も悩んじゃんますよね。
入園後はこれがあると便利です。