赤ちゃんは自分の体調を言葉で言い表すことはできません。
ママやパパが赤ちゃんが出す信号を読み取って、対応するしかないのです。
そこで必要になってくるものの一つが、赤ちゃんの便の状態を知ることです。
赤ちゃんの便がいつもと違って柔らかいなと思った時、どこまでが正常の範囲内で、どこからが異常なのでしょうか。
大人がそうであるように、赤ちゃんの便も毎日同じ状態ではありません。
また、その子によって、便秘気味の子もいれば、柔らかい事が多い子もいます。
母乳かミルクかにもよりますし、ミルクのメーカーによっても便の状態は変わってきます。
赤ちゃんの軟便
赤ちゃんの軟便とはどういう状態?
柔らかいだけの便は問題ありません。
母乳育児ですと一般的に便は柔らかめの事が多いようです。
便が少し柔らかめでも、毎日あまり変わらない状態であり、においも酸っぱいにおいだったり、腐ったようなにおいでなければ問題ありません。
下痢の場合、1日5回以上、水のような便の場合に判断されます。
回数は少ない場合でも、水分の多すぎる便が出た場合は要注意です。
必要な対策をとってあげましょう。
赤ちゃんの下痢の原因は?
赤ちゃんの下痢の原因は様々あります。
まずは食べ物のアレルギー。
離乳食が始まると、段階に応じて色々な食材に挑戦していくことになります。
最初はおかゆひとさじから始めて、野菜を一品ずつ増やしていきます。
その際、もし増やした食材にアレルギー反応を示すと、下痢という症状が出る事があります。
特に、卵、乳製品、大豆を食べた後に下痢になった場合、これらの食品にアレルギー反応を示している場合が考えられますので、病院受診をおすすめします。
次に食べ物自体が原因という場合があります。
赤ちゃんの消化器官はまだまだ未熟なため、かぼちゃやさつまいものように食物繊維が多く、糖質も多いといった食材の取りすぎは、下痢の原因になる事があります。
そして、ウイルスや細菌によっても下痢は起こります。
ノロウイルスやロタウイルスなど、よく耳にし、流行しやすい時期などもある感染症にかかると、下痢や嘔吐などの症状がみられる事があります。
対策はどうしたらいいの?
赤ちゃんに下痢がみられた場合、まずは全身の状態を把握してください。
症状が下痢だけで、食欲もあり、水分もとれているなら、しばらく様子をみていても大丈夫です。
引き続き、赤ちゃんに元気があるかどうか、水分はとれているかを観察してください。
病院を受診して欲しい状態というのは、下痢とともに発熱や嘔吐があったり、発疹が出ている場合や、水分もとれておらず、赤ちゃんの機嫌が悪い場合。
下痢が1週間以上も続く場合やにおいがきつい場合です。
そういった場合には、ただの下痢ではないこともありますので、1度医療機関を受診してください。
また、発熱や嘔吐の症状が伴う下痢で、赤ちゃんがぐったりしていたり、水分がほとんどとれていないような状態の場合には、夜間や時間外などであっても、まずは赤ちゃんの受診について電話で相談できる窓口などに相談したり、対応していただける医療機関にご相談ください。
医療機関の受診の有無に関わらず、赤ちゃんの下痢は長引く事が多くあります。
そのような時に気をつけたいのが、おしり状態です。
下痢が続くとおしりがかぶれやすくなってしまいます。
おむつはこまめに交換してあげてください。
その際、おしりふきはなるべく使用を控えて、シャワーで流したり、ペットボトルで作れる、簡易のおしり洗い用シャワーなどを活用して流してあげるなどしてあげてください。
その後、ワセリンなどで保護してあげるといいですね。
また、食事を見直すことも大切です。
消化に良いおかゆやうどんなどを取り入れ、また、胃腸に優しいリンゴのすりおろしなどを用意してあげるといいでしょう。
脱水症状になるのが怖いので、こまめな水分補給もしっかりしてくださいね。
まとめ
赤ちゃんの下痢は辛そうで早く治って欲しいものですよね。
赤ちゃんの状態をよく観察し、食べ物の工夫や、必要があれば、病院受診をして、なるべく早く元気な赤ちゃんの様子がみられるようになるといいですね。